☆新着資料☆Value Balancing Alliance、1000 Ocean Startups、BlueMarkの日本語まとめ3点
こんにちは、SIMIグローバルリソースセンターです。
今月は、日本語まとめ資料3点を新たに掲載しました。英語原文と合わせて、どうぞご活用ください。
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1.インパクトステートメント -インパクト開示のためのガイダンス- | SIMI Global Resource Center
このガイダンスは、ドイツ連邦政府の持続可能な金融諮問委員会(Sustainable Finance Advisory Committee)の作業、VBAとInternal Foundation for Valuing Impact(IFVI)が開発した方法論、また統合損益計算書(Integrated Profit & Loss Accounts)や環境損益計算書(Environmental Profit & Loss Accounts)を取り巻く動向を考慮した上で、企業(報告主体)がインパクトを開示するための助けとなる提案をまとめたものである。
貨幣価値換算を用いたインパクトの開示が必要な一方、標準化やデータの透明性の面で不足があり、その溝を埋めるのが本ガイダンスの目的である。
柔軟性を持たせながらも、規制や自主的なコミットメントを満たすISの開示を奨励する。規制が刻々と変化する中でも対応できるよう、特定の規制や財務詳細には触れずに貨幣価値換算したデータを開示する方法を示す。
これは、企業責任に関する意思決定をサポートするというVBA、 IFVI、Global Reporting Initiative (GRI)などの組織のミッションと添うもので、EUのサステナビリティ開示指令(CSRD)や米国証券取引委員会(SEC)の気候関連開示規則を含む主要な規制と互換性をもつものを目指している。
2.ファンドレベルのインパクト評価指標「THE FUND ID」の紹介 | SIMI Global Resource Center
本報告書では、BlueMark社が開発した投資ファンドのインパクトを比較・評価する指標「Fund Impact Diagnostic (Fund ID)」の内容が紹介されている。
インパクト投資は近年急速に成長し、主流な投資手法の1つとしての存在を強めつつある。
インパクト投資市場の発展に伴い、様々なフレームワークの開発、新たな規制の制定、インパクト管理・測定(IMM)に関連するツールの開発が進展した。
一方で、新たな課題として、様々なツールが乱立し、インパクト投資市場では、投資の評価基準が統一されておらず、投資家が適切な判断を下しにくいという問題が顕在化してきた。
上記を受け、BlueMark社は、世界に存在する様々なフレームワークのコア要素を統合する、ファンドレベルの統一的なレーティングシステムである「Fund Impact Diagnostic(Fund ID)」というツールを開発した。
Fund ID は、さまざまな既存の評価フレームワークの要素を統合し、投資ファンドの透明性を高めることに焦点を当て、投資家が自らのインパクトを効果的に理解することを支援することを目的とする。
また、業界における重要な説明責任の欠落や情報の欠如といった課題に対応し、インパクト投資市場をさらに発展させることを目指している。
3.オーシャン・インパクト・ナビゲーター -海洋イノベーション・エコシステムのための新たなインパクト測定フレームワーク- | SIMI Global Resource Center
1000 Ocean Startupsは、海洋インパクトに関わるスタートアップ企業を支援するグローバルなエコシステムを結集し、海洋インパクトイノベーションを加速させる、2021年に発足したコアリションである。
「海洋の10 年」の終わりまでに少なくとも1000社の革新的なスタートアップ企業を成長させ、海洋の健全性を回復し、SDG14を達成することを目標としている。
海洋投資家、フィランソロピー、インキュベーター、アクセラレーター、コンペ、マッチングプラットフォームとして活動しており、海洋の健全性が損なわれ続け、海洋が提供する重要な生態系サービスが大きな脅威にさらされていることも目の当たりにしている。
海洋にポジティブなインパクトをもたらす技術的解決策とビジネスモデルを創造する、ミッションドリブンな新世代のイノベーターを育成、スケールアップすることを目指して、「1000 Ocean Startups」コアリションとして結集した。
既存のフレームワークでは、小規模で革新的な取り組みのインパクトを評価するのにほとんど適しておらず、KPIに関する明確な方向性も提供していない。
海洋に対するポジティブなインパクトを明らかにすることができる重要なイネーブラーの中心にあるのは、インパクト測定やマネジメント(IMM)に関する明確で共通の手法の必要性である。
SIMI-GRCでは、これらレポートの日本語のまとめ資料を作成し紹介しています。