SIMI Grobal Resource Center

概説

本報告書では、BlueMark社が開発した投資ファンドのインパクトを比較・評価する指標「Fund Impact Diagnostic (Fund ID)」の内容が紹介されている。

インパクト投資は近年急速に成長し、主流な投資手法の1つとしての存在を強めつつある。

インパクト投資市場の発展に伴い、様々なフレームワークの開発、新たな規制の制定、インパクト管理・測定(IMM)に関連するツールの開発が進展した。

一方で、新たな課題として、様々なツールが乱立し、インパクト投資市場では、投資の評価基準が統一されておらず、投資家が適切な判断を下しにくいという問題が顕在化してきた。

上記を受け、BlueMark社は、世界に存在する様々なフレームワークのコア要素を統合する、ファンドレベルの統一的なレーティングシステムである「Fund Impact Diagnostic(Fund ID)」というツールを開発した。

Fund ID は、さまざまな既存の評価フレームワークの要素を統合し、投資ファンドの透明性を高めることに焦点を当て、投資家が自らのインパクトを効果的に理解することを支援することを目的とする。

また、業界における重要な説明責任の欠落や情報の欠如といった課題に対応し、インパクト投資市場をさらに発展させることを目指している。

キーワード

BlueMark

THE FUND ID

Fund Impact Diagnostic

担当リサーチフェロー

赤堀 惇起

関連資料