概説
機関投資家アセットオーナーの中では、気候変動、および社会的不平等がもたらす結果を無視できないことを分かっており、前例のない地球規模の変化に対応するため、ポートフォリオ戦略を見直す動きが広まっている。
機関投資家アセットオーナーが変化に対応し、ビジネスモデルを改善するにあたり、インパクトレンズを用いたホリステックなポートフォリオ構築は強力なソリューションである。
Global Impact Investing Network(GIIN)は、過去3年間にわたり、45の機関投資家アセットオーナーを対象に、ポートフォリオ全体にインパクトレンズを取り入れた投資を行うためのプロセスについて、24のラウンドテーブル ・ ディスカッションを実施した。
本稿では、これらから得られた知見、および新たな理論を統合し、機関投資家アセットオーナーの投資プロセスにインパクトレンズを組み込んだホリスティックなポートフォリオ構築のアプローチを適用するためのツールキットを紹介する。
キーワード
GIIN
インパクトレンズ
担当リサーチフェロー
有本 昌美
関連資料
パーパスを測る:統一フレームワークを目指して |Measuring Purpose: An Integrated Framework
バリュー・バランシング・アライアンス(VBA)第2次パイロット・スタディ
企業のSDGs貢献評価新ランキングに向けて|Measuring What Matters Most – Seven Systems Transformations for benchmarking companies on the SDGs
持続可能な開発投資の定義|Definition of Sustainable Development Investing
企業価値の報告ー気候関連財務報告基準プロトタイプを参考に|Reporting on Enterprise Value – Illustrated with a prototype climate-related financial disclosure standard