コラム
インパクト・レポートの基本構成(推奨アウトライン)
インパクト・レポートを書く際にまず頭に入れなければならないのは、主たる読み手(評価の使い手)は誰かという問いです。考えられる読み手には、
- 資金提供者や事業の支援者
- 自組織のリーダーシップやスタッフ
- 事業の直接の受益者
- 事業に関わる様々なステークホルダー
などがあります。もちろん、単一の読み手ではなく、複数の読み手が想定される場合が普通でしょう。その場合でも「主たる」読み手を想定し、その層からの理解・納得が得られるような書き方を考えるのが有用なアプローチとなります。読み手が誰であれ、インパクト・レポートが答えなければならない基本的な質問事項があります。この6つの質問に順序立てて明確に答えられるようにレポートのアウトラインをつくってみてください。
インパクト・レポートの基本構成(推奨アウトライン)
- どのような社会課題の解決を目指したのですか(事業目標)
- その問題に対してどう取り組み、どのようなステップを踏むことで問題解決に貢献できると考えたのですか(ロジックモデルなど)
- 具体的に何を行ったのですか(活動内容)
- その結果何を成し遂げましたか(成果・アウトカム)
- アウトカムを達成したと言える根拠は何ですか(指標に照らし合わせたデータ分析、アウトカム達成への当該事業の貢献度の検討)
- 評価からの学び、今後の改善のための教訓はなんですか(振り返りポイント)