コラム
既存資料のデータベースを活用する
社会的インパクト・マネジメントの各Stepでは評価研究・実践に関する様々な資料を活用することが推奨されます。
例えば《Step2:問題分析と課題の特定》では既存の資料から解決すべき課題の重要度を調べたりすることができ、《Step3:戦略策定・検証》では既存の資料を活用してより妥当な戦略(ロジックモデルなど)を作成できます。
また《Step4:事業計画と評価計画の作成》では既存の評価研究に関する資料を参考にしてより信頼性の高い評価計画を作成することができるでしょう。
このようなことに役立つ既存資料のデータベースをいくつか紹介します。
①CiNii Articles(https://ci.nii.ac.jp/)
・日本の論文に関するデータベース
②CiNii Books(https://ci.nii.ac.jp/books/)
・日本の大学図書館に所蔵されている本のデータベース
③CiNii Diissertations(https://ci.nii.ac.jp/d/)
・日本の博士論文に関するデータベース
④IRDB(学術機関リポジトリデータベース:Institutional Repositories DataBase)(https://irdb.nii.ac.jp/)
・日本国内の学術機関リポジトリに登録されたコンテンツのデータベース
⑤J-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja)
・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が運営する電子ジャーナルプラットフォーム
⑥Google Scholar(https://scholar.google.co.jp/)
・Google社が提供している検索サービス
以上に紹介したデータベースはごく一部のものであり、海外のデータベースも含めればもっと多くのデータベースを探すことが可能でしょう。社会的インパクト・マネジメントの実践においてはこういったデータベースの存在を把握し、より質の高い資料を見極め、活用する知識・技術が求められます。
なお、扱っている分野の専門性や知見がなければ「分野の専門家(研究者)」に協力を依頼し、協働すると良いでしょう。「分野の専門家(研究者)」はこういった既存資料(先行研究)の状況にも詳しいはずです。