指標の測定方法
ID :11.19.
詳細アウトカム :健康寿命の延伸
指標 :健康寿命の算定プログラム
測定方法:質問紙調査
出所:平成24年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)による健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究班(2012)「健康寿命の算定方法の指針」
http://toukei.umin.jp/kenkoujyumyou/syuyou/kenkoujyumyou_shishin.pdf(2020年4月1日閲覧
生存期間を健康な期間と不健康な期間に分け、集団における各人の健康な期間の平均を求めると、これが健康寿命の指標となる。健康寿命の算定には性・年齢階級別の死亡率と不健康割合を用いる。
人口規模が著しく小さい対象集団では、精度の著しい低さに伴って、健康寿命は極端に大きくなったり、極端に小さくなったりする可能性が高くなり、その解釈は難しい。65歳の「日常生活動作が自立している期間の平均」の試算結果からみると、人口1.2万人未満では3年間の死亡数を利用しても健康寿命の精度が十分とはいえない。そのような対象集団において、健康寿命を算出することは適さない。
以下の(1)「日常生活に制限のない期間の平均」、(2)「自分が健康であると自覚している期間の平均」は対象集団を都道府県、(3)「日常生活動作が自立している期間の平均」は対象集団を都道府県と市町村として想定した、健康寿命の指標である。
(1)「日常生活に制限のない期間の平均」の質問
※健康な状態を、日常生活に制限がないことと規定し、以下の質問において「ない」の回答を健康な状態、「ある」の回答を不健康な状態とする。
問.あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか。
(1)ある (2)ない
問.それはどのようなことに影響がありますか。あてはまるすべての番号に〇をつけてください。
(1)日常生活動作(起床、衣服着脱、食事、入浴など)
(2)外出(時間や作業量などが制限される)
(3)仕事、家事、学業(時間や作業量が制限される)
(4)運動(スポーツを含む)
(5)その他
(2)「自分が健康であると自覚している期間の平均」の質問
※健康な状態を、自分が健康であると自覚していることと規定し、回答肢の「(1)よい」「(2)まあよい」と「(3)ふつう」の回答を健康な状態とし、「(4)あまりよくない」と「(5)よくない」の回答を不健康な状態とする。
問.あなたの現在の健康状態はいかがですか。あてはまる番号1つに〇をつけてください。
(1)よい
(2)まあよい
(3)ふつう
(4)あまりよくない
(5)よくない
(3)「日常生活動作が自立している期間の平均」
健康な状態を、日常生活動作が自立していることと規定する。介護保険の要介護度の要介護2~5を不健康(要介護)な状態とし、それ以外を健康(自立)な状態とする。
指標・尺度の使い方
http://toukei.umin.jp/kenkoujyumyou/ (2020年4月1日閲覧)を参照