アウトカム指標データベース
アウトカム・指標・測定方法の選定
アウトカムは、自団体が事業において生み出したい変化・便益・成果です。本来は活動ごとに自ら設定するものですが、参考としてアウトカムのデータベースを作成しました。併せて、アウトカムを測るための指標および指標を測定するための測定方法を掲載しました。ただし、データベースにあるアカウント・指標・測定方法は、あくまでも例示であり、当該分野における標準的・包括的なアウトカム・指標・測定方法を意図するものではありません。
- ・本データベースは、(一財)社会変革推進財団(SIIF)からのご支援を活用し、クレジットに掲載されている多くの方のご協力のもと作成されました。本データベースは一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブの責任のもとに管理されています。
- ・本データベースを商業利用される場合は、当法人(info@simi.or.jp)までご一報ください。(非営利活動や個人の活動等については無償利用が可能です。)
- ・本データーベースの活用事例を募集しております。事業評価、マネジメント、評価ツール等で活用された場合は、info@simi.or.jpまでご連絡ください。掲載許可をいただける場合、当法人のウェブサイトでご紹介させていただきます。
- ・活用事例を報告書等で公表される場合は出典として「一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブアウトカム指標データーベース」と記載をお願いします。
【信頼性】
信頼性とは、測定の安定性の程度を表す概念です。信頼性が高い場合には、その測定を同じ対象に同じ条件で繰り返した場合、ほぼ同じ測定結果を得ることができます。
例えば、天候に左右される「今日、外で運動をしましたか」のような偶然的要素が大きい質問は、(天候も分析に入れるのでなければ)その調査の信頼性を下げるものになります(尺度の安定性)。
また、同じ構成概念について聞いている、ひとまとまりの質問がある場合、その中で一貫性を示す信頼性は、クロンバックのα係数という数字で表されることが多いです(内的整合性・内的一貫性)。
【妥当性】
妥当性とは、その測定によって、どれほど本当の値に近い測定値が得られるかを示す概念です。この定義からもわかるように、測定の質をあらわす概念として最も重要なものが妥当性です。
この妥当性には、①測定対象である構成概念から予測される仮説を実証的に検証した結果から判断される「構成概念妥当性」、②尺度が対象を測定できるように見えているか、論理的にどの程度測定できているかということから判断される「内容的妥当性」、③客観的基準を持つ『他の検査結果』との一致度から判断される「基準関連妥当性」という3つの側面があります。
出所:
Byrne DW著、木原正博・木原雅子訳(2019)『国際誌にアクセプトされる医学論文:一流 査読者調査に基づく「再現性のある研究」時代の論文ガイド 第2版』メディカル・サイエ ンス・インターナショナル
竹内幸子(2010)第3章「量的調査の方法」, 社会福祉士養成講座編集委員会編『社会調査の基礎 第2版」中央法規出版株式会社
南風原朝(2002)『心理統計学の基礎:統合的理解のために』株式会社有斐閣
- 1.指標の選択について
評価に使われる指標・尺度には、個人から組織・集団、社会全体を対象にしたものまで様々なレベルのものがあります。
そのため、本サイトを検索頂いても、皆様が探し求めているレベルに合致する指標・尺度が見つからないかもしれません(例えば、「プログラム対象者個人の変化」を測定したくても、本サイトからは「国レベルの変化」を測定するための指標しか見つからないなど)。
そういった場合には、本サイト掲載の指標・尺度を参考にしながら、皆様のニーズに合致したレベルの指標・尺度を作成して頂くなどの方法で本サイトをご活用ください。 - 2.出典の明記について
本サイトに掲載された指標・尺度を用いて測定した結果を研究論文等として発表する場合には必ず、指標・尺度の出典を明記してください。本サイトの指標・尺度紹介ページ内で「出所」として紹介されている文献が出典になります。本サイトが出典として明記されるわけではありませんので、ご注意ください。 - 3.出典論文の確認について
指標・尺度を利用する際には、背景にある理論や概念について理解しておくことをお勧めします。また、実際に指標・尺度がどのような対象者に、どのように使用され、どのような結果を生み出したのか、を理解しておくことも大切です。そのため、本サイトをご覧になり、気になる指標・尺度があった場合には、出所の文献を読み込み、内容を十分に理解してから、使用するかどうかの判断をお願いいたします。 - 4.その他
以下の場合は、info@simi.or.jpまでご連絡ください。
・本サイト上の記載内容に問題点等があると考えられる場合。
・本サイトに追加すべき情報(指標・尺度、参考論文、報告書等)がある場合。
(五十音順・敬称略)※所属・肩書きは各評価ツール開発当時
教育(2017年6月) |
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就労支援(2016年6月) |
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地域・まちづくり(2017年6月) |
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環境教育(2017年6月) |
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文化芸術(2017年6月) |
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福祉(介護予防)(2018年6月) |
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子育て支援(2018年6月) |
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防災(2018年6月) |
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ホームレス支援(2019年7月) |
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スポーツ(2019年7月) |
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ヘルスケア(2019年7月) |
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ソーシャル・キャピタル(2019年7月) |
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利用方法
- ① 「分野」か「ステークホルダー」、またはその両方を選択します(複数選択可)。
- ② 検索結果が表示されます。
- ③ 「測定方法」をクリックすると測定方法の詳細が表示されます。
- ④ キーワード検索も可能です。
ステークホルダー | 事業受益者のことを指します。 |
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アウトカムのカテゴリー | アウトカムがどのカテゴリのものかを指しています。 |
詳細アウトカム | アウトカムのカテゴリを詳細化したものです。 |
指標 | アウトカムの測定を行うための指標です。 |
測定方法 | 指標の測定方法の詳細が記載されています。 |
指標の測定方法を決めるときのポイント
※データベースから測定方法を選定する場合
- (参照先調査票の質問文をよく読んだ上で)評価したいアウトカムの測定に適しているか。
- 参照先調査票の質問事項は、多すぎないか。
- 参照先調査票は、今回調査をしたいグループと同じ属性(性別・年齢等)のグループで検証されたものか。
- 質問文の表現は適切か。
検索結果:2件
ID | 分野 | ステークホルダー | アウトカムカテゴリー | 詳細アウトカム | 指標 |
---|---|---|---|---|---|
02.19. | すべて 就労支援 | 行政 | 納税額・社会保険料徴収の増加等 | 納税額・社会保険料徴収の増加 | 所得税納税額、社会保険料徴収の増加 |
測定方法を見る |
分野 | ステークホルダー | アウトカムカテゴリー |
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すべて 就労支援 | 行政 | 納税額・社会保険料徴収の増加等 |
ID | 詳細アウトカム | 指標 |
納税額・社会保険料徴収の増加 | 所得税納税額、社会保険料徴収の増加 | |
測定方法を見る |
ID | 分野 | ステークホルダー | アウトカムカテゴリー | 詳細アウトカム | 指標 |
---|---|---|---|---|---|
02.20. | すべて 就労支援 | 行政 | 納税額・社会保険料徴収の増加等 | 公的給付の削減 | 公的給付(生活保護費)の削減 |
測定方法を見る |
分野 | ステークホルダー | アウトカムカテゴリー |
---|---|---|
すべて 就労支援 | 行政 | 納税額・社会保険料徴収の増加等 |
ID | 詳細アウトカム | 指標 |
公的給付の削減 | 公的給付(生活保護費)の削減 | |
測定方法を見る |