活動計画表は、活動、スケジュール、責任者、投入、予算などを記載した、プロジェクト実施のための詳細な活動計画です。ログフレーム（Step6のコラム参照）には主な活動のみが記載されるため、ログフレームだけで活動を実施管理していくことはできません。

そのため、活動をより管理しやすい成果物の単位にまで分解し、個々の成果物に関する活動計画を立てます。ここでは、PCM（Project Cycle Management)における活動計画表を紹介します。

・活動：ログフレームに記載された活動、および分解された成果物。

・期待される結果：活動の指標（目標値）、あるいは中間指標。

・スケジュール：活動の実施時期を示すバーチャート。

・責任者：活動の監督責任者。

・活動実施者：活動を直接実施する個人及びチーム。

・資機材：活動を行うために必要な資機材、及びその調達スケジュール。

・経費：活動を行うために必要な経費。

図表　活動計画表の例

モニタリングは、プロジェクトの進捗状況を把握するために継続的・定定期的に情報収集を行い、その結果を分析し、必要に応じてプロジェクトの軌道修正に反映させる作業です。

適宜、適切な軌道修正を行うためには、ログフレームに記載された指標だけではなく、中間指標やマイルストーン（プロジェクト上で重要な意味を持つイベントのこと）の達成状況も把握する必要があります。また、プロジェクトへの負の影響を回避するために、外部条件やリスクもモニターします。

モニタリングを適切に行うためには、情報の収集、集約、分析、判断、フィードバックといった機能がモニタリングに組み込まれている必要があります。次の図表に示す「モニタリング・システム」は、それらの機能からなるモニタリング実施体制を確立し、実施していくためのツールです。

図表　モニタリング・システムの例

（引用文献）

PCM Tokyoグループ・PCM-I Working Group（2005）『Project Cycle Management-Implements PCM+PMBOK―プロジェクト実施工程のマネジメントのために』最終閲覧日：2021年1月11日（http://www.pcmtokyo.org/modules/tinyd2/content/lib/PCM-I%20%28PP+I%29%20050306.pdf）.