Social Impact Day 2020

2021年03月31日

セッション7:『【事例共有】事業者のための社会的インパクト・マネジメント実践事例』

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スピーカー:
・山内 泰(一般社団法人大牟田未来共創センター(ポニポニ) 理事)
・天花寺 宏美(一般社団法人コペルニク・ジャパン 代表理事)

モデレーター:
・高木麻美(一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ 理事、Stem for Leaves代表)
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【セッション・サマリー(開催報告)】

 本セッションでは、一般社団法人大牟田未来共創センター(以下「ポニポニ」)の山内様と一般社団法人コペルニク・ジャパン(以下「コペルニク」)の天花寺様にご登壇いただき、社会的インパクト・マネジメントの実践について議論しました。特に、評価をどのように実践し、活用しているかということに着目し、その意義を再確認しました。

 ポニポニでは、厚生労働省のモデル事業の中で、介護福祉分野におけるインフォーマルなサービスにどのようなインパクトがあるのかの評価を試みました。その結果、事業のアウトカムそのものを見直すことにつながりました。当初のロジック・モデルは支援する側の視点で作られていたことに気づき、それを見直すことにより、「どうしたらおじいちゃん、おばあちゃんのモチベーション・意欲が高まるか」を中心に据えたロジック・モデルに転換したのが大きな変化です。

 コペルニクでは、新しい製品・技術・サービスの効果について実証実験を通じて検証をしています。様々な活動をする中で、フィールドからアイディアをたくさん出し、その中からいくつかよさそうなものを選んでリーンな実験をし、さらにパイロットあるいは緻密な検証をしたうえで、最後の段階でスケールするというステップになっています。実証実験の手法や結果は、ソリューション・カタログという形でHPで紹介しています。実証実験の結果を踏まえ、自団体だけでなく、様々なパートナーと連携して事業を実施しています。

 本セッションへの参加者からはたくさんのご質問を頂き、登壇者のお2人にご回答いただく形でパネルディスカッションを進めました。2団体は、活動のフィールドや内容は異なりながら、社会的インパクト・マネジメントの観点から共通する点もあるように思いました。例えば、①事業を行う現場の人たちが評価の設計や実施に関わっていること、②自分たちのミッションや事業そのものを振り返る契機としての意義を評価に見出していることです。評価を活用して、組織としての学びを得、事業を改善していく好事例です。

サマリー執筆:高木麻美



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