Social Impact Day 2020

2021年03月31日

クロージング:『総括的ディスカッション~社会的インパクト・マネジメントの未来~』

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ゲストコメンテーター:
・青栁 光昌(一般財団法人社会変革推進財団 専務理事)

スピーカー:
・伊藤健(一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ業務執行理事、特定非営利活動法人ソーシャルバリュージャパン代表理事)
・今田 克司(一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ代表理事、株式会社ブルー・マーブル・ジャパン 代表取締役)
・幸地 正樹(一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ 理事、ケイスリー株式会社 代表取締役 CEO)
・高木麻美(一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ 理事、Stem for Leaves代表)

モデレーター:
・鴨崎 貴泰(一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ専務理事、日本ファンドレイジング協会 常務理事)
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【セッション・サマリー(開催報告)】
クロージングセッションは、SIMIの理事5人に加えて、SIMI設立当初からの協働パートナーである一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)の青栁さんをゲストに迎え、Social Impact Day(SID)全体を振り返りつつ、社会的インパクト・マネジメント(SIM)の未来について議論しました。

SID全体の感想として、「どうインパクトを測るのか?(How?)」の前に「なぜ、インパクトを測る必要があるのか?(Why?)」を考える必要があるというメッセージが多かった点が印象的でした。

一方「How?」も引き続きSIM実践のためには重要なテーマであり、今回のSIDは「Why?」と「How?」のバランスが良かったのではないか、という振り返りがなされました。

また、一昔前のように「グローバルの最新事例を日本が学ぶ」という時代は終わりつつあり、「正解のない実践」に取り組む同じ立場の者として、グローバルで展開されているSIMに関する議論に積極的に参加、貢献していくことが今日本に求められている、というコメントがありました。

2016年のSIMI設立から5年が経ち、SIDで発表される日本のSIMの実践事例の数と多様さが着実に増しており、この5年で日本社会にSIMが確実に浸透してきていることを感じる一方、SIMに対して、まだ多くの人は難しさやハードルの高さを感じていることも事実なので、SIM実践の裾野を広げるために、SIMIが果たすべき役割について議論が展開していきます。

SIMIが果たすべき役割のひとつは、SIMの最前線の動きを翻訳(Transrate)して日本に伝えていくことです。ただし、SIMのカバーする領域は今やインパクトの測定に限らず、情報開示や会計など周辺分野へ急速に広がっています。

それらのグローバルの最新知見を単に日本語に翻訳するにとどまらず、どのような変遷でグローバルで議論が進み、現在の最新知見になっているのか、その過程(文脈)も含めて翻訳して伝えていく必要がある、というコメントがありました。

そのためにも、これまで同様幅広いステークホルダー(営利非営利の事業者、資金提供者、中間支援組織、行政、研究者、専門家など)にSIMIの活動に参加、参画していただき、一緒に日本でのSIMの普及促進とそれを通じた社会課題解決と価値創造に取り組んでいきたい、という決意を確認してセッションは終了しました。

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