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第1回情報交換会「渋澤健氏と考える~インパクト・アカウンティングによる企業価値評価の変容」を開催しました。

2021年4月28日(水)、渋澤健氏(コモンズ投信株式会社取締役会長、シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役、SIMI評議員)をお招きし、社会的インパクトマネジメント情報交換会「渋澤健氏と考える~インパクト・アカウンティングによる企業価値評価の変容」を開催しました。当日は金融機関や財団、企業などでインパクト投資や社会的インパクト評価に携わる方など、40名を超えるご参加がありました。

開催にあたり、まずモデレーターの伊藤健氏(SIMI業務執行理事)より、インパクト・アカウンティングの概念や、ハーバード・ビジネス・スクールを中心に進められるImpact-Weighted Accounts Initiative(IWAI)の取り組みを紹介しました。昨今、環境・社会等への影響を反映させ新たな企業価値算出手法の確立を目指すValue Balancing Allianceの設立など、企業価値に社会性を考慮する流れはグローバルにおいて注目を集めるトピックの一つです。日本でも1970年代から社会関係会計や環境会計といった関連分野における議論がなされてきましたが、インパクト・アカウンティングもまだ研究・実験の段階にあるとお話しました。

続く渋澤氏の講演では、社会的リターンは正確な測定そのものではなく、ステークホルダーの中で共通言語を探していくプロセスが重要であること、企業活動において会計制度は大きな影響力を持っており、社会的・環境インパクトが会計制度に統合されていけば、より企業の行動変容を生み出すことができるのではないかとのお話がありました。また、インパクト・アカウンティングを巡る議論は、欧米諸国を中心に進められていますが、日本も積極的に関与していくべきであるということを示唆しました。従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する「健康経営」の取り組みなど、日本だけで収束するのではなく、日本発の取り組みとしてグローバルに発信していくことが求められています。

【社会的インパクトマネジメント情報交換会について】
SIMIでは、2021年4月より、当法人のエンゲージド・メンバー向けに、社会的インパクトマネジメントに関わるトピックに詳しいゲストをお招きし、情報交換会を毎月1回開催しています。2021年4月、5月、6月の3回においては、SIMIがどのような団体なのか、どのようなトピックを取り扱っているのか等を知っていただく機会となるよう、エンゲージド・メンバー以外の方もご参加いただけます。

2021年5月開催予定の第2回情報交換会についてはこちらをご覧ください。
https://simi.or.jp/info/7421

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http://eepurl.com/hwIYuH

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