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BlueMark、アジア太平洋地域のインパクト・ファイナンスのレーティング状況を発表

サステナブル・ファイナンスとインパクト投融資における独立検証サービスを提供するBlueMarkは、このたび(2025年12月)、自らが開発したインパクト・マネジメントの診断・レーティングツールであり、「インパクト・アカウンタビリティ」を示す根拠にもなるとする Fund IDを活用し、アジア太平洋(APAC)地域のファンドのレーティング状況を紹介する初のレポートである2025 Fund ID Regional Bench Mark Asia-Pacific (APAC) Regionを発表しました(FUND IDの日本語での紹介(SIMI グローバルリソースセンター発行))。

APAC地域におけるインパクト・ファイナンスの発展は、欧米市場に一定の「遅れ」をとることで、異なる形で発展してきました。これを念頭に、レポートは「比較的未成熟な市場であるにもかかわらず、同地域は成長と成熟を続ける中で、インパクト測定への強い重視とグローバルなベストプラクティスとの整合を目指す意欲を育んできた」(レポート p.4、SIMI翻訳)との観測をもとに、APAC地域と世界のインパクト投資家間に見られる主要な共通点を含む地域的動向に関する理解と対話を深めるデータを提供することを目的として公表されました。

レポートによると、APAC地域のファンドはグローバルベンチマークと同等、あるいは若干上回るパフォーマンスを示しており、これは同地域の主要投資家が業界のベストプラクティスに沿う姿勢を堅持していることを反映しています。評価対象となった17のAPACファンドの平均レーティングは68%で、最高格付けのプラチナが最頻値となりました。一方、より広範な65ファンドのサンプルにおけるグローバルの平均は66%(最頻格付けはゴールド)でした。

(レポートp.7より SIMI翻訳)

また、Fund ID の4つの柱(ピラー)ごとに見ると、APAC地域のファンドは「ガバナンス」と「マネジメント」分野で平均を上回るパフォーマンスを示す一方、「戦略」と「報告」分野では平均をわずかに下回る結果となりました。

(レポートp.6より SIMI翻訳)

BlueMark では、APACファンドのスコアが高い結果となった理由について、次のように分析しています。「(高いスコアは)APACファンドの平均および中央値の運用資産額が非APACファンド群よりも小さかったことを考慮すると注目に値する。APACコホートには選択バイアスが存在するが、小規模で専門的な未上場のインパクト・ファンドのマネジャーが多数含まれていることが、このパフォーマンスに寄与している可能性が高い」(p.5、SIMI翻訳)。また、4つの柱の傾向に関しては、APAC地域のファンドマネージャーがインパクト・マネジメント・システムを構築する際に、「既存の市場知見や枠組みを活用することで恩恵を受けた可能性」(p.8、SIMI翻訳)があるとし、これが「ガバナンス」と「マネジメント」における高スコアの一因ではないかと分析しています。

SIMIは、2025年7月にBlueMarkとの提携覚書を締結しており(詳細)、今回のレポート含め、インパクト投融資やサステナブル・ファイナンスと企業経営における質の高いインパクト測定・マネジメント(IMM)の重要性に関する認識を広めていきたいと考えています。

<参照資料>
2025 Fund ID Reginal Bench Mark Asia-Pacific (APAC) Region
FUND IDの日本語での紹介(SIMI グローバルリソースセンター発行)

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