Social Impact Day 2020

2021年04月16日

プレセッション:『社会的インパクト・マネジメント入門講座』

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講師:
・千葉直紀(一般財団法人 社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ 事務局 株式会社ブルー・マーブル・ジャパン 代表取締役)

事例ゲスト:
・新藤健太氏(群馬医療福祉大学社会福祉学部助教、日本社会事業大学社会事業研究所共同研究員)
・大池絵梨香氏(一般社団法人全国食支援活動協力会)
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【セッション概要】
社会的インパクト・マネジメントをこれから学びたい方、Social Impact Dayのセッションでの学びを深めたい方へ!
「社会的インパクト・マネジメント(SIM)や社会的インパクト評価という名前を聞いたことがあっても内容はいまいち良く分からない…」や「関心はあるけど実際にどのように自分の現場に活用したら良いか分からない…」という方は、まずはぜひ本セミナーにご参加ください。

 本セミナーでは、社会的インパクト・マネジメントとは何かといった基礎的な内容の解説に加え、具体的な事例の紹介を行い、社会的インパクト・マネジメントや事業評価、マネジメントサイクルへの理解を深めることが出来るセッションです。

 本セミナーにご参加いただくことで、Social Impact Dayで開催される各セッションの内容がより深く理解できるようになり、またそれをご自身の現場でどのように活用できるのかといった実践的な学びを持ち帰ることが出来ます。「これから社会的インパクト・マネジメントについて学びたい」方や次の日以降のSocial Impact Dayのセッションを更に有意義なものにしたい方にぜひご参加いただきたいセミナーです。


【セッション・サマリー(開催報告)】

プレセッションでは、SIMIのガイドラインに基づいた「社会的インパクト・マネジメント」の入門講座を行いました。これは、社会的インパクト・マネジメントをこれから学びたい方、Social Impact Dayのセッションでの学びを深めたい方を対象とした基本的な内容でした。

「社会的インパクト・マネジメント(SIM)や社会的インパクト評価という名前を聞いたことがあっても内容はいまいち良く分からない…」や「関心はあるけど実際にどのように自分の現場に活用したら良いか分からない…」という方も多いと思いますが、「社会的インパクト」を可視化して、それを高める営みである「マネジメント」に活用することで、意欲や知識・技術を有する⼈材等の資源を呼び込み、課題解決のための新たなイノベーションにつながる可能性があります。

SIMの実施プロセスは大きく4ステージに分かれており、「計画ステージ」(Plan)、「実行ステージ」(Do)、「効果の把握ステージ」(Assess)、「報告・活用ステージ」(Report & Utilize)に分類されます。またSIMを推進していくには、事業実施主体のキャパシティを高めるために「組織文化・ガバナンス」(Culture & Governance)の強化も求められます。

事例紹介として、一般社団法人全国食支援活動協力会の大池絵梨香氏と群馬医療福祉大学社会福祉学部助教の新藤健太氏に、休眠預金等活用制度における社会的インパクト評価の事例をお話いただきました。全国食支援活動協力会はJANPIAに資金分配団体として採択されています。SIMIが提唱するインパクト・マネジメント・サイクルと休眠預金等活用制度における社会的インパクト評価は「計画ステージ=課題の分析および事業設計の分析」、「実行ステージ=実施状況の分析」、「効果の把握ステージ=アウトカムの分析」のように対応しており、近しい概念であることがわかります。大池氏からは、特に「計画ステージ」で実行団体を巻き込みながら評価作業を進める方法、また専門家(新藤氏)の伴走を得ながら、組織のキャパシティ向上につなげた具体的な方法を紹介いただきました。

SIMは現場の「活用」を想定しています。本セッションで紹介した一連の内容はあくまでも基本的な枠組みであり、SIMの実施を目的化せずに、その実施プロセスやそこで得られる学びを現場に役立つようにすることが重要です。

 

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